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路地町カメラ 【Rojimachi Camera】

目に残ったことや、記録のようなもの。時系列は気にしない

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カストリ雑誌 (昭和22年)


興味深いものを入手した。


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カストリ雑誌

戦後まもなくのころ、粗製濫造された雑誌のこと。
当時、粗悪な酒が出回り、3合飲むと潰れることにひっかけて「カストリ雑誌」と呼ばれたらしい。
そのこころは、3号出すと潰れるから。

その多くはエロ・グロで、今見てもたいしておもしろいものではない。

んが、一度は読んでみたいので買ってみた。 タイトルは 「犯罪読物」、どうしょうもない感じがスゴイ。




kas-S22-3.jpg

目次を見ると、これがどういう内容なのか説明する必要はなさそうだ。
TVもネットも無い時代、ラジオはあっても高価な時代。 そして敗戦からわずか2年。
どの時代もエロは普遍的だし、平和な時代が来るとグロいが出てくる。
江戸時代の浮世絵とか無残絵とか、今のネットと根っこは同じ需要だろう。 いつの時代も人間は変わらんのだなあ、と。

ただ、この前書き(?)は時代を感じさせるものがある。

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われらの権利

――新憲法の施行によつて、われわれ国民は、自由と権利をうることができた。いわば、戦敗のお蔭の自由の権利であるが、それだけに、多大な犠牲を払って得た貴重なものである。
 それにもかかわらず国民が、新憲法に対する認識が足らず、新法令についてもあまり関心が無いのは、どうしたことだろう。
 新憲法、新法令に対する知識が足りないため「俺は警察の者だ」とか、「俺は検事だが・・・・」といわれるだけで脅え、連行されて金品を掠奪されたり、暴行を加えられたりする例はまだまだ少なくない。
 例えば、警察や検事は、現行犯や重大犯人を捕らえる以外には、ある容疑者を捕らえる場合にも、判事の逮捕状をもらうことが必要なのだ。いわんや一般市民(国民)を、故なくして「ちよつと来い」などと連れて行くことはできない。同様に家宅捜査もできない。こうした法律の基礎的規定さえ知らない人が多いようだ。とにかく、新憲法下の国民として、法律の基礎ぐらいはぜひ心得ておきたいものである。われわれの権利を守るためにも・・・・。

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戦後の混乱を垣間見ることができる・・・・・と言えば退屈な感想だが、
それ以前に、エログロ雑誌のくせに何を偉そうに言ってるんだ? と。
エログロ雑誌を出す大義名分的なものかもしれない。

敗戦を 「戦敗」 と書いてるのは、まだ用語が統一されていなかったためだろう。
新仮名遣いになってるのは、新しい時代の到来を意識したのかな。

んまー、その後時代が変わりまくって、その新憲法が日本の安全保障の足かせになってるなんて、当時の人は想像もしなかっただろうな。



kas-S22-2.jpg

裏表紙

定価20円が、今の物価に換算すると高いのか安いのかよく分からない。
大日本印刷で刷ってたとは意外。



カストリ雑誌が3号で潰れた理由は、3号出すとGHQの検閲が入ったから、らしい。
本当にそれだけだろうか?

3号出すたびにバタバタ潰れる雑誌の、カネの流れはどうなってたんだろう?
ちゃんと支払いはあったのか、紙屋や印刷屋はちゃんと回収できていたのか。
どうせ3号で潰されるなら、計画的に夜逃げしていたヤツらもいたんじゃないかな。
ここに記されている発行人の名前は偽名かもしれない
なにしろ 「犯罪読物」 って書いてるし

――― なんて考えてみた。



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